久留 智之（作曲家） Tomoyuki Hisatome

作曲家。久留の作風は、西洋現代音楽の潮流とは一線を画している。いつの時代のどこの音楽なのだろうかと訝しむかもしれないが、それは「世界音楽の時代」に入ったといわれる芸術音楽の現在形なのである。常に時代と対峙しようとする姿勢を持ち、環境問題や9.11NYテロ、3.11東北大震災などをテーマとした「グリーンコンサーツ」や「21世紀の日本・アジアの子守歌の創造」（京都22世紀クラブ主催）において音楽監督等として長期に関わった。これまでに内外の著名な演奏家のほか、NHK、全音楽譜出版社、メルボルン作曲家協議会などから多くの委嘱を受けている。文化庁舞台芸術創作奨励特別賞（管弦楽部門）、PAS打楽器作品コンクール第1位（アメリカ）、トリエステ市賞第2位（イタリア）、ISCM入選（1991スイス、1997韓国、2015スロヴェニア）、ACL入選（1997フィリピン、2007ニュージーランド）など内外で受賞多数。東京芸術大学大学院作曲科修了（修了作品が大学から買い上げになる）。同大学院在学中にイタリア政府給費留学生として渡欧。ミラノG・ヴェルディ音楽院作曲科及び指揮科にて学び、ローマ・アカデミア・聖チェチリア作曲科修了。 広島大学大学院教育学研究科助教授、愛知県立芸術大学教授を経て、現在名古屋音楽大学特任教授、愛知県立芸術大学名誉教授。アンサンブル・アッカ芸術顧問。日本音楽著作権協会、日本作曲家協議会、各会員。
楽譜は、全音楽譜出版、Mieroprint（ミュンヘン）、マザーアースなどから出版され、CDは、現代日本の作曲家『メリー・バクテリア・ミュージック 久留智之作品集』がフォンテックから、『オーガニック・モーションズ 久留智之ギター作品集』（Guit.大坪純平）がRec-Labよりリリースされている。

斎藤 守也（ピアニスト／作曲家） Moriya Saito

1973年11月5日生まれ。幼少期より音楽に興味を持ち、11歳のとき、家にあったキーボードを使い自己流で作曲をする。12歳でピアノを始め、15歳でルクセンブルク国立音楽学校に留学しガーリー・ミューラー氏に師事。クラシック・ピアノを専攻し、プルミエ・プリ（最優秀）で修了。2013年に初ソロアルバム『旅』（Universal Music)、2017年に初ソロ・ピアノ・アルバム『MONOLOGUE』（Universal Music）、マッチングピアノスコア『MONOLOGUE』をヤマハミュージックメディアよりリリース。2020年に2枚目となる『STORIES』（Universal Music）をリリースし、翌2021年にはマッチングピアノソロスコア『STORIES』を発刊。全国各地でソロライブを精力的に開催している。また、「音楽の楽しさをつたえる」ことをモットーにワークショップ、ピアノ講師向けセミナー活動などを行う。2019年には『ムジカノーヴァ』での連載をまとめた『童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード』が音楽之友社より発刊され、それをテキストとしたセミナーを全国各地で多数開催している。SCRコミュニケーションズ発刊『ピアノの本』では親子向け連弾譜の連載で好評を博した。ヤマハ音楽教室の教材録音に参加するなど音楽教育にも多数携わっている。医療機関や社会福祉施設などでのコンサートをライフワークとし、2018年には「誰もが一緒に音楽を楽しめる機会と環境づくり」をテーマとするプロジェクト「小さき花の音楽会」をたちあげ、自身がプロデューサーをつとめるバリアフリー・ピアノコンサートを開催。これまでに首都圏・愛知県・三重県などで公演を実施、継続的な活動を行っている。「小さき花の音楽会」は2024年には10回を迎え、この秋には東海地方での公演を予定するなど回を重ねている。
公式サイト https://moriya-saito.com

アベタカヒロ（作曲家） Takahiro Abe

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。第20回かぶらの里童謡祭作曲公募で最優秀賞を受賞。合唱と子どもの歌を主軸に幅広く活動している。主な作品に、「混声（女声）合唱のための 最愛」（全音楽譜出版社）、「友達の友達」（混合二部合唱／教育芸術社 ※「中学生の音楽①」掲載曲）、「晴れた日に」（同声三部合唱／カワイ出版）、など。また主な編曲作品として、大塚製薬「カロリーメイト」CM曲に起用された森山直太朗「さくら（二〇二〇合唱） ※ユニバーサル・ミュージックよりシングルCDとしてもリリース」、山田和樹アンセム・プロジェクトにおける「世界の国歌」収録曲、NHK出版より連続テレビ小説公式楽譜集などを手がけている。おとつみき音楽事務所とは10年来のパートナーであり、これまでに「Stardust Story ～独奏マリンバのための～」や、マリンバ独奏のための組曲「森羅 -存在するものたちへ-」などのオリジナル曲のほか、「マリンバ連弾 クリスマス曲集」や「花は咲く」など、マリンバの魅力を活かした編曲を発表している。独自の手法による小学校での作曲体験授業は毎回好評中。一般社団法人日本童謡協会常任理事。

辻 寛子 Hiroko Tsuji

兵庫県出身。兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。広島大学教育学部音楽科卒業。打楽器を北野徹、マリンバを石田美樹、宮本慶子、佐藤須美子、高橋美智子の各氏に師事。2003年に初のリサイタルを広島で行い、その後も定期的にコンサートを企画し開催する。2011年5月、“手のぬくもりを感じるモノづくり”を目指し「おとつみき音楽事務所」を設立。コンサートの企画、制作に加え、アーティストマネジメントに携わるなど活動の幅をひろげる。型にハマらない独創的な発想で、音楽公演をはじめ、さまざまな分野で企画・プロデュースを行う。また、2022年に「木のオト物語」公演を始動し、委嘱新作発表も積極的に取り入れ、自身も作曲するなどマリンバのための作品作りに注力している。現在、定期公演として「やまだ屋てのひらコンサート」の企画・制作に携わる。FMはつかいち（第1・3火曜日16時放送）宮島弥山大本山大聖院提供「辻寛子のおんがくのトビラ」にてメインパーソナリティーを務める。